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第33回磁気歯科学会学術大会

大会長挨拶

 このたび、第33回日本磁気歯科学会学術大会を20231111日(土)12日(日)に開催することになりました。磁性アタッチメントは1992年に国内で正式に発売され、NHKによる磁性アタッチメントの報道の後押しもあり、優れた支台装置として急激に普及し多くの患者さんのQOL向上に成果を上げております。その後、一部の粗雑な扱いで進展が滞っておりましたが、一昨年保険収載され、再注目されております。そこで、テーマを「磁性アタッチメントの魅力を見つめ直す」とし、磁性アタッチメントのさらなる発展と普及に寄与できればと考えております。 歴史的にみると磁性アタッチメントは1980年代より特に米国で愛用されてきておりましたが、海外の磁性アタッチメントは耐久性や吸収力など品質に問題があり、普及が止まってしまったという経緯があります。このような中、非磁性材料を組み込む最新レーザー溶接技術をはじめとする日本の最先端技術により耐久性、吸引力、大きさなどが飛躍的に改善され、現在では、世界的にも広く普及しております。 超高齢社会を迎え、磁性アタッチメントは小型でシンプルな支台装置であるため、取り扱いが楽で審美的にも優れ、また、吸引力を数値で示せるためデジタル支台装置とも呼ばれるなど、超高齢社会に向けてまさに最適な支台装置といえます。是非この大会を機に、磁性アタッチメントの魅力を広く伝え、国民の健康向上につながれば幸いと考えております。 本学術大会が盛会裏に終えられますよう、関係者一同、精一杯準備していく所存でございます。多数の演題登録および多くの方々のご参加を心よりお待ち申し上げております。

33回 日本磁気歯科学会学術大会
大会長 田中 譲治